後輩を教えるときに一緒に学んだ10個のモチベーションアップ法 – 愛知県名古屋市でWebコンサルタントをしています。

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後輩を教えるときに一緒に学んだ10個のモチベーションアップ法

2014年01月20日

ありがとう

閲覧いただき有難うございます。しばやんです。

ブログを書くようになり、
友人との会話が増えメッセージなど頂くことが増えました。感謝の極みです。
そのやりとりの中の1つに、こんな質問がありました。

「後輩のモチベーションってどうやって上げてるの?」、と。

改めて考えてみる良い機会を友人から頂いたので、
僕が後輩の子と関係性を保つために行っている方法を書いてみたいと思います。

あくまで、”僕の考えと行動”ですので参考になるかは別物です。

1.キャリアパスを決めてもらう

キャリアパスとは、本来企業側が入社した社員に対して明示する、
キャリアアップする為に作るステップのようなものでしょうか?

中小零細企業が多いWeb制作会社では、
「自分のやりたい事をやってもらう」というスタンスを取る事が
多いように見えます。

僕の場合、「キャリアパス」を入社したての後輩にすぐ聞きます。

質問の流れはこんな感じ。

僕 「Aくんは1年後、3年後、5年後に何をしてたいの?」

Aくん 「何をしたいかですか?んー・・」

この時点で1つわかる事があります。
「色々な勉強をしたいです!」と返してくる子には、
共通して2つの事が言えます。

  1. Webデザイナーが具体的にどんな職業なのか判っていない
  2. デザインだけでなく、多岐に渡る技術・知識を身に付けたい

1年・3年・5年というスパンで自らの進む道を考える事で、
この会社で何を学ぶべきなのかを把握できるのと同時に
どのような事を与えるべきなのかを「見える化」します。

そして、半年経った頃にもう一度同じ質問をしてみます。

”半年間の経験=仕事の面白さ” を知ったことで、
3年後、5年後の目的が変わっている場合があります。

その理想の自分(未来)に導いてあげる事が役目だと思います。

2.フルオープンで話す

基本的に隠し事はしません。

あえて自ら公言しないのは給料ぐらいでしょうか?
聞かれれば躊躇いなく言えますけどね。笑

次の2択ならどちらの環境で働きたいですか?

  1. 先輩の一言に気を遣って顔色を伺う
  2. いつも談笑しながらも時には真剣に

これは後輩に限らず、同僚、お客さん、
初めてお会いする方にも同じスタンスかもしれません。

社内に10人ほどいる中で自らの「恋愛話」をしたり、
突然、「今夜の晩御飯なにが良いと思う~?」と話してみたり。

話題はなんでも構わないのですが
仕事の話よりもプライベート寄りな話をしています。

同僚の子からこう言われた事があります。

Kくん 「しばさんって仕事関係ない話ばっかしてません?笑」

僕 「え!?まじっすか!?」

と、ここで気づいたのですが、
働いている時は無意識で素朴な日常会話を繰り出しているようで。

根底には「まずは自分が仕事を楽しまなきゃ周りも楽しくない」という、
考えも1つの要素としてあるかもしれません。

話題をミスると空気が読めないうるさい人になりますので気を付けて…切に……。

3.過去の仕事について聞く

過去の経験はとても大切です。
職業を聞く。のではなく、なにを得たのか?を聞きます。

例えば、
前職では「ケーキ屋さんでアルバイトしていました!」と、
答える子がいたとします。

ケーキ屋さんでアルバイトして得たものを列挙してもらう。

  1. ケーキの作り方
  2. 洗い物の仕方
  3. お客さんの対応
  4. レジの打ち込み
  5. 大型冷蔵庫の鍵のかけ方
  6. ケーキの大きさ(号とかホールとか)
  7. 他店舗への商品配送経由
  8. 卵・小麦の単価と利益率
  9. 小売のイントラ管理
  10. お客さんの平均顧客単価
  11. 季節指数による売上の変動
  12. 料理教室の企画立案実行
  13. 新商品の開発
  14. 喫茶客の回転率
  15. 駐車場の台数
  16. パティシエの離職率の高さ

5分くらいで思い付いたものを挙げてみましたが
実際には10分ほど考えてもらうとすれば、
ものすごくいっぱい出てくると思います。

ここで、どの程度のアウトプットが出来るかを見ます。

得た事が少ないという事は、
「仕事」ではなく「作業」として日々を過ごしていた事に
なってしまい機会損失になっているという事です。

しかし、
質問を投げかけ、誘導的に答えを引き出すことも大切です。

「過去の出来事」は、
引き出しに眠っている洋服と同じで
掘り返してみればお宝が眠っている事があります。

それが「未来への価値」になるように思います。

4.パーソナルエリアにめり込む

パーソナルエリア(パーソナルスペースとも言う)とは、
人と人の物理的な距離の事です。話している相手との距離感で
新密度が測れるという、「他人に近付かれると不快に感じる空間」ですね。

分類は以下の通り。

・密接距離…ごく親しい人に許される空間
 近接相(0~15cm)

・抱きしめられる距離
 遠方相(15~45cm)
 頭や腰、脚が簡単に触れ合うことはないが、手で相手に触れるくらいの距離

・個体距離…相手の表情が読み取れる空間
 近接相(45~75cm)
 相手を捕まえられる距離

・遠方相(75~120cm)
 両方が手を伸ばせば指先が触れあうことができる距離
 社会距離…相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる空間

・近接相(1.2~2m)
 知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離

・遠方相(2~3.5m)
 公式な商談で用いられる距離
 公共距離…複数の相手が見渡せる空間

・近接相(3.5~7m)
 2者の関係が個人的なものではなく、講演者と聴衆と言うような場合の距離

・遠方相(7m以上)
 一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合におかれる距離
(※wikipediaより引用)

僕は基本的に【遠方相(15~45cm)】この距離で話をする事が多いです。

同性の方に限るかもしれませんが一番早いのは、「握手」ですね。

「よろしく!」、「ありがとう!」という時に感謝を込めて心から握手をします。
試してもらうとわかると思いますが一気に距離感が縮まります。

女性の場合は【近接相(45~75cm)】この距離が多いです。
1m以上離れて会話ばかりしていると、「不安感」に繋がるように思います。

5.ライバル・目標を作る

まずは同僚の中にライバル・目標となる人を見つける事。

ひとりひとりの人間に個性があるように、
スタッフ毎に得意分野があります。

自分が覚えたいスキルを持った人を目標とする事で、
一番身近な場所から日々吸収する事が出来ます。

社内にいる同僚に限らず、
社外にも目を向ける事で学ぶ場所は無限大。

この人みたいになりたい!という尊敬する人を
見つけるという事は難しいかもしれません。

しかし、
この唯一無二の存在を見つける事ができれば
自らのモチベーションにも繋がります。

僕も尊敬するデザイナーがひとりだけいます。
そのデザイナーさんに勝ちたいという意思は無く、
一緒に仕事できるくらいになりたいな!という
デザイナーとしての目標を持っています。

勿論、コンサルティングやディレクションなど
各分野毎に目標としている方がいます。

6.説明する時は具体例を使う

業務の中で仕組みや用語の説明をする場合があります。
ネットで検索してもいまいちよくわからない曖昧な部分です。

みなさんも楽天やAmazonなど通販サイトをご利用になる事が
最近では増えてきたのではないでしょうか?

僕の得意分野のひとつとして「通販サイトの構築」があります。
楽天サイトを使う側ではなく、作る側ということになります。

その楽天サイトを作るときに、インターネット上で使いたい画像が
ある場合にはアップロードを行わなければなりません。

メールやLINEなどで写真を送りたい場合に、
「写真をアップロードしています」みたいな文章と共に、
くるくるアイコンが回ったりしませんか?

「写真をアップロードする」という行いは、
楽天サイト構築をする際にも使う必須機能なわけです。

少し難しい例を挙げてしまいますがご了承ください。

Aくん 「しばさん、楽天サイトで使う画像を昨夜アップしたんですが・・。」

僕 「ん?どしたの?」

Aくん 「すでにアップロードが終わってるはずなのに反映遅くないですか?」

僕 「そう、楽天は遅いんだよね。順番待ちだから。」

Aくん 「え、ちょっと何いってるかよくわかんないッス」

僕 「Aくんさ、好きなカフェある?」

Aくん 「えっと、スタバかコメダですかね?」

僕 「名古屋人ならコメダでしょ。じゃあコメダね」

Aくん 「じゃあそれで譲ります。」

僕 「コメダってさ、繁盛店だからいつも混んでるでしょ?」

Aくん 「そうそう、前お昼にいったんですけど満員で!」

僕 「その時って待ってた?」

Aくん 「3人くらい前にいらっしゃいましたよ?」

僕 「じゃあ、3人が先に席についてから順番が来るよね?」

Aくん 「そうですね」

僕 「ってことは楽天だとどうなる?」

Aくん 「あ、僕より先に他の会社の方がアップしてて、
   それの全部のアップが終わり次第僕のが上がるって事?」

僕 「お昼がてら休憩はさんで午後一で見てみよっか?」

Aくん 「なるほど!」

例え話のチョイスが良かったのかすらも怪しいですが。笑

ネット世界という目には見えないものを
説明する場合、日常の生活に例えて話すことが多いです。

Aくんが理解力のある子で良かったというのは言うまでもありません。

7.質問がある時は具体的に

Webデザイナーという職業は、
ホームページ(Webサイト)を作るのが仕事の1つです。

その中でも、「バナー広告」という
小さな広告デザインを練習も兼ねて任せます。

例えば、以下のような内容でバナーのデザインをお願いしたとします。

  1. 2014年2月1日から3月末までキャンペーンを行いたい
  2. ○○○○という避難用のグッズを売りたい
  3. バナーを押したらその商品のページにリンク(ジャンプする)
  4. 商品の写真やキャッチコピーなどは自由に考えてOK
  5. お客さんからの受注金額は5,000円

大体のデザイナーは上記情報があれば、
1~2時間でバナー1枚くらい仕上げるのではないでしょうか?
同僚の中には滅茶苦茶早い方で、15~20分という方もいます。

但し、この時間はあくまで初期段階。
つまり、Aくんがバナーを作って提出した段階という事です。

ここからデザインのブラッシュアップを行うわけですが
その際に、このような質問がきたら僕は答えません。

Aくん 「とりあえずバナー作ってみたんですけど見てもらえますか?」

僕 「ん~と、どこを見たらいいの?」

作成者であるAくんが「自分の意図を説明しない」。

これは誰もが1回は言ってしまいますよね。笑

入社して1年が経とうとしたある日、Aくんからの質問が変わりました。

Aくん 「○○○○という商品は、安全を訴求する必要があるので色については、
   この色を使っています。フォント(文字)はコレを使って見やすく。
   この商品を○○個売ったらお客さんの利益が○○○○円出ると思うので、
   初期投資の5,000円はペイになりますよね?○○個売るためには、
   商品のページも変えた方がいいのでしょうか?」

僕やお客さんの反応ばかり気にしていたAくん。

エンドユーザーを意識するようにまで成長しました。

デザイナーは先輩やお客さんの好みを形にする必要は無いです。

お客さんが「こうして!ああして!やっぱこうして!」と、
おっしゃってきた場合、「コレ売れないですけどいいですか?」と聞きます。

Webサイト(ホームページ)を見てくれたエンドユーザーこそが
デザイナーがつかむべき本当のお客さんだとわかっているからです。

8.話かけるのは上司から

いまとなっては想いを熱く語っている僕ですが、
Webデザイナーになって1年目の頃。

上記に挙げた「バナー」を作成するのに丸1日費やしていました。
いえ、2日かかっていたかもしれません。

僕は日々こう思っていました。
”デザイン”ってなにが正解なんだ・・。
向いてないのかな・・辞めようかな・・。

デザインがわからないし、まったく進まない。
右往左往しても結局答えがわからなくて迷走する毎日。

上司に話しかけるのも嫌な日々。

S先輩「バナー、できた?」

この一言が苦痛でした。

ここでしっかりと返答を返していれば良かったのですが
「かっこ悪い自分」や「後ろめたい気持ち」が先行して
なんて返して良いのかもわからず。。

そんなある日、S先輩が言ってくれました。

S先輩 「ワタシが責任もつから、好きに作ってみていいよ~」

僕 「(え・・?)」

S先輩 「出来ない時代なんて誰にでもあるんだから、これからだよ~」

女神降臨。

ひとりでずーっと悩んでいたのが恥ずかしいくらい、
パっと心が晴れたのを昨日の出来事のように覚えています。

この時に決意しました。
後輩が入ってきたら自分からどんどん話せる先輩になりたいなぁと。

9.プライベートと仕事は分けない

「プライベートと仕事は別なんで・・。」
という方もたくさんいらっしゃると思います。

僕にはその考え方が元々無いため、良くわかりません。

同僚はもちろんなのですが、
お客さんともBBQやキャンプにも行っちゃいます。

本当に知りたいのは ”本質の部分” であるため、
オフィスにいる時間だけを共有していても
あくまでそれは「作業仲間」にしか思えないです。

「会社」という括りで考えるべきではあるのですが
同僚もお客さんも不躾ながら「ひとりの友達」として
接しさせていただいています。

この記事を見ていただいている方の中にも
お仕事をご一緒させて頂いた方がいらっしゃるかもしれません。

「なんか馴れ馴れしいなぁ・・」と、
思われる方もいるかもしれませんが
そう思って頂ける方が僕にとっては嬉しいです。

このような書き方をすると誤解があるかもしれませんが、
プライベートでは 【仕事を大事にするのではなく、関係性を大切にする。】 という事です。
実作業は極力家庭に持ち込まない事で、溜まっていくストレスの質も変わります。

睡眠時間30分/日で、土日含めて2週間程過ごした事がありますが
「職場」と「家庭」の境が崩壊しました。本当に危険です。

仕事は趣味とは違い、お金を生み出す事が目的です。
同僚やお客さんと毎日楽しく仕事ができれば1日の半分は楽しいって事ですよね。

この質問に2秒で答えてみてください。
「出社から退社までの時間経過。早いと感じますか?遅いと感じますか?」

10.即時処理

即時処理とは文字通り、「すぐに対応する」という事です。

例を挙げるのであれば、
メールや電話を確認したらすぐにレスポンスする。という事。

仕事関連で僕が使うツールはさまざま。
メール、電話、LINE、facebookのメッセージやグループなど。

各々に合わせてツールを使い分けています。

メールや電話、LINEなどすべてにおいて共通する事があります。

”連絡をいただいた時=なにかしらの返答がほしい時”

文面の中に「急いではないです!」と書かれていたとしても
先方の立場を考えれば、早急に返答が返ってこればすぐにでも
初手の行動ができるという事になります。

お客さん 「次に売り出す商品なにがいいんでしょう?でも、急いでないです!」

というメールを頂いた事があります。

提案を求めているという事は、その企業の商材や現在の売上、
商品毎の売上数や利益、今後の売上見込みなど
様々な調査と分析を行って返答をしなければなりません。

この場合、僕はメールを読んで5分以内にこう返しました。

僕 「ニーズとか調べてみるので、2日後の14時頃にお電話しますね!」

この返答が直ぐにお客さんに届く事で、
2日間の「メールが来ないもやもや感」と「14時頃に電話がくる」という
メンタル面とお客さんの時間を無駄にしないという意味があります。

ベストな返答なのかはわからないですが
僕がひとりで動いている案件については最速での返答を心がけています。

まとめ

現在あなたが上司の立場だった場合、
後輩の子たちのモチベーションはいかがでしょうか?

「性格が合わない」、「仕事が出来ない」という
レッテルを勝手に貼ってしまい距離を置いていませんか?

「人間性」・「波長」が合うから採用した人材なわけです。

モチベーションが上がっていないように見える後輩が
いるようであればそれは「上司や同僚」の対応に
なにかヒントがあるように思います。

「人材」で終わるのか、「人財」になるのか。

一度、後輩の子の話にしっかりと耳をかたむけて、
上から見るのではなく下から見てみると面白いかもしれません。

そして、今は職場が違いますがAくんに言いたいです。
有難うございました。

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