WebデザイナーからWebコンサルタントになりました – 愛知県名古屋市でWebコンサルタントをしています。

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WebデザイナーからWebコンサルタントになりました

2014年06月04日

Web経営コンサルティング

WebデザイナーからWebコンサルタントになって2ヵ月が経ちました。名刺の肩書きを変えるというだけの単純作業ですが身の回りの環境が大きく変わった事を体感しています。Webコンサルタントいう職種自体がまだまだ馴染んでいないようです。Webコンサルタントという職業が何をしているのかを知っていただければ幸いです。

Web業界には職種(肩書き)がいっぱい

Webデザイナーという職業の仕事は、ホームページ(Webサイト)を制作する事が主な業務です。

職種は他にも、Webディレクター、Web担当者、Webプロデューサー、アートディレクター、マークアップエンジニア、フロントエンドエンジニア、カスタマーなどなど多岐に渡ります。お客さんから見れば 「で、結局何をしてくれる人なの?」 と、問いたくなる肩書きが乱発されているというのも事実です。

Webデザイナーを名乗っていた時の役割

会社規模や方針により担う役割は異なりますので、あくまで僕の場合でのお話です。
下記のような役割を担当させて頂いていました。(企業・個人含)

  • お問い合わせ対応
  • お打ち合わせ(全国商圏)
  • 自社競合企業に関する調査・分析
  • Web活用による戦略の立案
  • Webサイトの企画・設計
  • Webサイトのラフ案作成
  • コンテンツ制作(写真撮影や文章作成のお手伝い)
  • Webサイトデザイン(トップページ・下層ページ)
  • Webサイト構築作業(コーディング・EC関連のASP構築・WordPressなどのCMS構築等)
  • Webサイトリリース(最終挙動チェック等)
  • お客さんのパソコンサポート(メール設定・LAN設定など)
  • PDCA(サイト分析による改善案の提示と実行)
  • 新規戦略立案(PPC広告やチラシ)
  • プロジェクトスケジュール管理
  • 新規案件・リニューアル・更新案件の管理業務
  • ドメイン・サーバーの管理代行業務 など

Webデザイナーはマルチタスク(同時複数作業)

Webデザイナーという職種が本当にこれで良いのかな?というぐらいマルチタスクでの作業を行っていました。同時に別作業は出来ないと言われている人間の脳ですが、1日10分刻み程度のスケジュールなら作業する事が可能です。

楽天サイトの構築説明の電話をお客さんとしながら(しっかり伝わるレベルで)、パソコンではコーディング作業を行うというのは日常茶飯事の世界です。ネットゲームにハマっていた学生時代にはPC2台で2キャラ同時操作というのも当たり前でしたので、Web業界で働く方々は思考の切り替え速度が早いのかな、と思います。

スキルを活かしたい

ある程度Web制作に関する一連の業務ができる状態になると、どの分野が得意なのかが見えなくなります。

「しばやん、なにやりたいの?」と聞かれても「んー・・なんでもやりたいです」と答えていました。やりたい事が多すぎて絞れないという完全なる悪循環。僕以外にも1人だけ友人に同じ境遇の子がいますが、同じくなんでもやりたいという向上心が強すぎるが故に突出した能力に絞りきれないというジレンマに悩んでいます。

Webコンサルタントになったのはセミナーがきっかけでした

とあるセミナーに参加したのが決定打となります。

2月15日(土)に大阪で開催された「ウェブコンサルタントになるには」。2014年現在、コンサルタントとして一線で活躍される方々のお話が聞けるとなればそりゃ行くしかない。Webコンサルティングってなにをするの?と、明確なビジョンが持てなかったため参加したのですが自分の中でやりたい事が定まった1日となりました。

名刺の肩書きを変えた事による相乗効果

名刺の肩書きを変えた"だけ"なのですが、予想以上に効果がありました。やはり大きいのは、社内の環境変化です。

いま働いている企業では元々Webコンサルティングという業務を柱として考えていませんでした。しかし、僕が「Webコンサルやりたいッス!!!!!」と声を大にして発した事でWebコンサルティングという事業が1つ生まれ、仕事も主旨に沿った業務を任せてもらえるようになりました。

業務の割合は?

元々Webデザイナーという肩書きでしたので、数値に関する仕事をメインでは行っていませんでした。最近は、Webデザインに関連する業務2割。マークアップ・構築に関連する業務2割。Webコンサルティングに関連する業務6割となっています。

どんな仕事をしてるの?

まだ2ヵ月という事もあり、探り探りで行っている部分も勿論ありますが事業の土台を少しずつかためている状態です。具体的に何をしているかと言うと下記2点が主軸です。

  1. 既存案件に対してのコンサルティング業務
    サイトを再度見直し、改善点の洗い出し、調査と分析を行い、Webサイトへの反映
  2. サイト制作における競合調査分析
    新規サイト制作、既存サイトリニューアルにおける自社が扱う商材(商品やサービス)の調査分析

仕事は受注できてるの?

今年の春先からお問い合わせを頂く件数が異常に多くなっています。景気回復の影響なのかは定かではないですが。

ここ2ヵ月で僕が担当したお客さんは14件と数は少ないです。
ご相談いただいた14件のうち受注が8件、受注見込みは4件、失注が2件です。

失注案件の理由は「予算が合わない」、「他企業の提案がより良かった」という事です。

「予算が合わない」とは、単純に予算に合った提案が出来なかったという事もありますが、あえて予算を下げようとは思いませんでした。予算を下げることにより売れないサイトを作ったとしても、お金を掛け捨てになってしまうのがわかりきっていた為です。

「他企業の提案がより良かった」というのは圧倒的提案力不足です。更に改善点を考えて、同じようなケースが来た場合にも対応できるようにしておきたいです。

仕事をお断りするのも仕事

企業・商材・競合など調査をする中で、Web活用が不要と判断した場合はバッサリお断りさせて頂きます。仕事にはならないので勿体ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

Web制作というサービスはお客さんから見れば安い買い物ではないというのは確かです。(僕たちのWeb制作受注における予算は平均50~100万前後が多いです)

そんな大金をドブに捨てるのがわかっているなら止めるべきです。考えれば必然的な行為ですよね。代替案として別のお金の使い道をご提案します。折角お打ち合わせに足を運んで頂くのですから、貴重なお時間を頂いた代わりとしてせめてお役に立てる情報をなにかしらご提供したいという想いがコンサルの方は強いのではないでしょうか?

Webコンサルタントに向いているのは?

ある一定の職種に特化しているよりも様々な知識や技術を身に付けたいという向上心や熱意がある方が向いていると思います。

そして、核となるのは「提案力」と「コミュニケーション能力」です。素晴らしい考えを持っていてもうまく伝えられない、しゃべりがすごく上手いのに蓋を開けてみたら薄っぺらい。これでは意味がありません。お客さんとして接する機会が多いのは、「企業の社長・幹部の方」が多いWeb業界。最初の1ヶ月くらいは良いかもしれませんがスグに見抜かれます。

Webデザイナー時代に様々な業務に携わった経験が活きているのをすごく実感しています。Webコンサルティングに興味をお持ちの方がいれば是非新たな1歩を踏み出してみてください。

Webコンサルタントの中でも自分だけの強みを見つける

「Webコンサルタント」という職業の中にも得意分野により細分化ができるのだと思います。

僕の場合は、強みだと思って良いのかがわかりませんがデザイナーとしての経験があるため【売れるデザインを口頭で論理立てて説明できる】という事と、【その場で実装可能なのかの即時可否判断ができる】があります。その他、解析に強い、メルマガマーケティングに強い、ポスティングに強いなど人それぞれ強みが異なるのだと思います。自分だけの強みを見つける事で更に視野を広げることができそうです。

まとめ

Webコンサルタントになって2ヶ月が経ちました。

名刺の肩書き(ネット上のプロフィール、メールの署名など)を変えて、会社側にやりたい事を伝える。

その単純な行動だけにも関わらず、また人生が大きく動き出しました。好きな事を好きな時に、精一杯努力してまずはやってみる。これに尽きます。

「やらずに後悔するよりやって後悔する方がいいよね!」とたまに友人から言われる事がありますが、僕はこう言いかえします。

「やらずに後悔することはあっても、やって後悔することはありません」と。やりたい事をやれた時点で後悔ではなく成長しかないと思うのですが・・。

やりたい事が多いという事は、圧倒的知識量を持つ事になります。深く狭くではなく、広く浅く。浅くとは言ってもプロとしてお客さんにお金を頂くレベルのサービスを提供しているのですから企業における一定のベースラインは保持していかなければなりません。特化した強みを持つというのも大切ですが、Webデザイナーになったその日(数年前)からずっと考えている事があります。

「この仕事(職業)が無くなったらどうするんだろ・・」と。

この危機感を持っているからこそ自分が今必要としている事を多く学び、成長していきたいという自己暗示的なものもあるんだと思います。

おまけ

Webコンサルタントを目指す方、ぜひお友達になってください!

僕は経営学やマーケティングについて1からというよりも0から勉強している段階です。ですので、共に切磋琢磨できるライバル(友人)が必要だと感じています。現職コンサルタントの方からすれば生まれたてのヒヨコです。10年以上のWeb知識と技術を持っている分、そこに経営に関する知識を上乗せする事で本当にお客さんが必要としている「企業のプレイヤー」になれると信じています。

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